相続・贈与は誰に相談したらよい?
相続や贈与の悩みはいろいろな種類があります。
相続人に関する相談は「誰に相続させるか」「相続人がもめないか」「相続させたくない相続人がいる」など
相続税に関する相談は「税金を減らせないか」「税金を支払う資金が用意できない」「そもそも税金がいくらくらいか」など
いろいろな相談がありますよね。
相続や贈与の相談する相手ですが次のような相談相手が考えられます
・弁護士、行政書士、司法書士への相談
・税理士への相談
・銀行や不動産コンサルタント、保険会社などへの相談
・ネットなどの相談サイトへの相談
それぞれについてお話していきます
(1)弁護士、行政書士、司法書士に相談
この3名は遺言を作る手伝いをしたり、遺言を執行したり、土地や預金の名義変更をしたり、弁護士は相続がこじれたときに解決したり、そういった仕事をしているので、相続に詳しいです。
もめないためには生前対策が一番なので、相談する相手としては良いと思います。
相談は1時間○○円という報酬形態が多いですね
遺言の相談などするのはベストの相談相手です。
しかし、税金の相談はできません。相続税関係の知識がなく、法律家ですので税理士以外の人が相続税の相談を受けるのは犯罪と知っているので、相続税関係の相談を受けることはありません。
よって、財産が少なかったり、分割でもめそうな場合に相談するのが良いでしょう
(2)税理士に相談
税金が発生する可能性がある!くらいの財産を持っている場合に、相談するのが良いでしょう。
法律の変更により財産が5千万円くらいあれば税金が出る可能性がありますので相談しても良いと思います。
税金に関係しない相続について税理士に相談してもあまり良い話を受けることができないでしょう。
税理士によっては相続の知識が全然ない方がいるので、相続の相談をする際の、税理士選びは重要です
→相続ができる税理士できない税理士の判断
(3)銀行や不動産コンサルタント、保険会社などへの相談
彼らへの相談は基本無料なケースが多いですが、ビジネスなので無料はありません。
相談をされたのであれば、銀行なら投資信託などを勧めますし、不動産コンサルタントは不動産の購入を勧めます、保険会社は保険への加入を勧めます。
自社のビジネスに有利になる相談の仕方をするので、本当に良い相談方法なのかはわかりません。
実際の話ですが、とある銀行が「無料相談」をやっていたので、相談に行った人間がいます。
担当者に相談したところ、冷たい対応をされて嘘までつかれ、返されてしまいました。
理由は、その相談者は財産をあまり持っていなかったのです。
上記の会社は財産を持っている人間に自社の商品を勧めるため、無料相談を行っています。お金を持っていない人間に冷たいのはしょうがないかもしれません。
(4)ネットなどの相談サイトなどの相談
一番最低な相談相手です。メリットは無料であること。デメリットはどこの誰とも知らない人間に、人生の大切な相談をすると言う考えがおかしいと思います。
そもそもしっかりと知識を持っていて、ビジネスをしている人間が無料で、匿名で、相談サイトの相談を受けると思いますか?
いい加減な返答しても責任を負うことはありません。
世の中には間違った知識で相談を受けて、実行したところ逮捕されてしまうというケースがあります。いい加減な相談相手に相談して、人生をダメにしてもよいのですか?
どうでしょうか?
私の偏見ですが、はずれてはいないと思います。
相続贈与は人生でとても重要です。しっかりとした人間に相談したほうがよいです。
千代田区神田の税理士事務所 佐藤修治税務会計事務所