消費税について
会社や事業を始めたばかりの方で売上に対する請求の金額を決めるという作業があると思います。
この仕事に対してはいくら請求。この仕事に対しては時間がこれだけかかるからこれくらいの請求。
といった形で、自社の商品やサービスごとに請求する金額を確定させますよね。
その際、注意しなければならないのは、あなたが消費税の課税事業者か免税事業者かにかかわらず相手には消費税を請求するということです。
会社を設立してすぐは免税事業者の方が多いでしょう。
その場合、国に対して消費税を納付しなくてもよいです。
過去に、請求書に消費税を載せていない方がいらして、課税事業者になってから消費税分を売上金額に追加しようとしてできず、大変な思いをした方がいらっしゃいます。
取引先は請求書に消費税を明記しなければ、その金額が消費税込の金額と考えます。
あなたが消費税の課税事業者であるかどうかなんて取引先にはわかりませんし、そもそも関係ありません。
あなたが消費税の課税事業者となったところで、追加で消費税分を請求する。なんてできません。取引先にとっては値上げでしかないのです。
同じサービスを受けているのに金額が上がればどんな事業があれ、値上げです。
なので、最初のうちから必ず消費税の金額を報酬とは別に請求しましょう。そうしなければ消費税率がUPした場合、そのUP分を請求書に反映させることができなくなります。
免税事業の場合は消費税は預かりっぱなしで国に納めなくていいことになります。しかし、これは気にせず受け取りましょう。
請求書の保存
昔と違って今は請求書を手書きするのではなく、パソコンから請求書を作成する人が増えましたね。
それ自体は私は良いことだと思います。請求書を手書きする方も好きですけどね。
しかし、管理には気を付けなければなりません。
専用の請求書関係のソフトがパソコンに入っていれば過去の分の記録や、入金の履歴等見れるはずなので、今後に役立てることができますし、取引先から連絡があったときに照合しやすいです。
問題はエクセルで請求書を作っている場合。
過去の請求書を消してしまう人、上書きをしてしまう人が非常に多いです。
取引先から連絡があった場合、過去の資料が見られなくなりますし、管理がずさんだと思われます。
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また、税務調査では総勘定元帳や補助簿を作る前の原始記録が資料としては大事とされていますので、原始記録である請求書自体をなくてしまうのは、イメージが良くないです。
エクセルがだめなのではなく、出して請求書はしっかりと保存しておきましょう。
千代田区神田の税理士事務所 佐藤修治税務会計事務所