税務調査について-千代田区神田の税理士　佐藤修治

税務調査についてその１

都市伝説・・・

小さな会社や個人事業主からよく言われることや、聞くこと、都市伝説のように広まっているもの

「うちは小さい会社だから調査なんてこないんでしょ？」とか
「赤字の会社だから調査ってこないんですよね？」とか
「初めて自分で申告してみたけど、税務署から何も連絡こなかったよ。セーフだったってことですよね？」とか
「○○さんはこういう脱税をしてたけど調査のときばれなかったって言ってた。これはばれないものなの？」とか

ネットに飛び交う噂や知恵袋などの質問サイトの回答は専門家から言わせるとウソや憶測ばかりです。
専門家でもないかもしれない、実務にも法律にも詳しくないかもしれない、昔の知識で話しているのかもしれない。
ネット上では、責任の所在や事実関係、人物像は、把握できません。
会社経営・継続はとても難しいので、どんな人かわからない人間を信用してはいけません。

ここでは上記の３つの質問に回答します。

税務調査の頻度について

小さな会社や赤字の会社でも調査には行きます。そうでなければ、適当に申告書を作って、赤字で申告しておけばいいということになります。規模は関係ありません。
また申告書を提出して税務署から連絡が来なかったら、セーフと言いますが、冷静に考えてください。
税務署の人間はそんなに多くありません。それに対して世の中の会社や個人事業主は多すぎます。
１年分の申告ですべての事業者に調査にくるなんて人員的に無理です。また、提出された申告書だけで間違え等を判断することは税務署の人間だけではなく税理士だろうがなんだろうが、不可能です。

基本は３年分を見比べたり、同業種のデータと比較したり、さまざまな検討をしてから、調査にきます。
そうすれば、少ない人員である程度の会社の数を見ることができます。

基本的には直近の年分を見ますが、間違いなどがあれば過去の分も見ます。また、税理士が入っていなければ間違いが多い可能性があるので、しっかりと見ます。

なので、間違いがある場合、過去何年分かの法人税(所得税)、事業税、住民税、消費税や、その間違いに対する罰金・利息を過去から遡って徴収されます。
罰金とはどんなものか
それをすぐに払うことができますか？かなりの金額になります。

なので、日々の経理をしっかりとし、不正はしないようにしましょう。

最後に、他の○○さんは脱税をしていて、バレなかったという質問の回答

制限速度100kmくらいの高速道路で140km出して走ったんだ。つかまんなかったぜ。
というのと同じです。ばれなかっただけです。ばれるときはばれます。
ばれたら罰金、利息だけではなく、意図的に脱税をしたということで、税務署や従業員からの会社に対する印象が悪くなります。
人に聞いた話で、失うと取り戻せない「信用」を失いたくないですよね。

千代田区神田の税理士事務所佐藤修治税務会計事務所

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