5%→8%→10%
消費税の税率が上がりそうですね。
税率が上がるのであれば、経理の重要性が高まります。
理由は簡単です。
80円の物を仕入れて100円で売った場合
84円で仕入れて105円で売る。よって1円消費税を国に納めます。
税率が10%になると
88円で仕入れて110円で売る。よって2円消費税を国に納めます。
5%から10%になると納税額は倍になるということになります。
消費税は計算が難しいのでミスをした場合、罰金や利息も2倍になるということです。
すごく恐ろしいですね。
また経理をしていないことによる消費税の使い込みも心配になります。
※使い込み→消費税の計算方法
原則課税であれ簡易課税であれ納税額は2倍ですので、事前に納税額の予測をしなければ資金繰りが悪化し倒産する恐れが増えるということです。
消費税は会社が赤字でも支払う税金ですので注意が必要です。
中小企業の苦難
新聞やTVで消費税増税により中小企業が消費税分を価格に転換できない可能性がある。と言っています。
これは本当に厳しいです。
上記の例でいくと、88円で仕入れて110円で売りたいのに、売先のほうが力があるので105円でないと仕入ないと言われる可能性があります。
消費税の増税が行われる前から、ちゃんと価格を転換できるように整備しておく必要がありそうです。
継続的な契約書があるのであれば、「消費税の変動があった時は変動があった日より新消費税率で計算された消費税を支払う」とでも明記しておきたいものです。
中小企業の立場が弱く不利なのは変わりませんが、できることは少しでもしましょう。
千代田区神田の税理士事務所 佐藤修治税務会計事務所