水素エネルギーの現状と期待 その1
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「水素ステーション」「水素・燃料電池」など、新たなエネルギーとして「水素」が注目を集めています。日本では、東日本大震災、福島第一原発事故の後、エネルギーをとりまく環境は大きく変わりました。原子力発電の比率を高める政策から方向転換をし、より安全で、かつCO2の排出量が比較的少なく、石油などのように輸入に頼らない、自給率の高いエネルギーを求めるようになりました。
そのなか、水素エネルギーに寄せられる期待は大きなものがあります。まだ、私たちの生活にはなじみが薄いのですが、少しずつ実用化が進んでいます。具体的に、もっとも身近で市販されたものに、燃料電池自動車があります。これは、ガソリンの代わりに燃料電池で走る自動車で、電池の燃料に水素が用いられています。日本では、トヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車が燃料電池自動車の開発を行っています。
2014 年12 月、トヨタ自動車が燃料電池自動車の一般販売を開始しました。また、日産自動車では2015 年度内に市販を開始すると発表しています。ただし、トヨタが発売した車の価格は約723 万円で、経済産業省の購入補助金202 万円を差し引いても、消費者の負担は約521 万円と、まだまだ高い水準になっています。もう一つ、水素・燃料電池として知られているものにエネファーム、家庭用の発電、給湯システムがあります。発電のため、燃料電池ユニットが内蔵されており、ここに水素が燃料として利用されています。
今後、水素エネルギーに関する商品は、開発を重ねるごとに価格が下がり、より多くの人に普及していくとみられています。(つづく)
(記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター)
千代田区神田の税理士佐藤修治税務会計事務所 会社設立