金融機関による起業家教育 その2
事務所だよりです。
経営者のお役にたてるような記事を配信しています。
少しでも経営にお役にたてていただければと思います。
では、金融機関による起業家教育においては具体的にどのような取組みが行われているのでしょうか。そこで政府系金融機関である日本政策金融公庫による「高校生ビジネスプラングランプリ」の取組みをみていきましょう。
日本政策金融公庫は、2013年度より高校生を対象としたビジネスプラングランプリを開催しています。これは、若者ならではの新しい発想を活かしたビジネスプランや、地域の身近な課題や、環境問題など社会的な課題を解決するビジネスプランを、全国の高校の生徒からなるグループまたは個人を対象として募集するものです。
この取組みにおいては、希望する全国の高校に、同公庫の創業支援担当の専門職員が訪問し、無料でビジネスプラン作成をサポートする「出張授業」を実施しています。出張授業では、ビジネスに馴染みのない高校生に向けて、ビジネスアイデアの発想法などといった入門的なものから、ビジネスプラン作成に必要な収支計画の作り方などといった実践的なものに至るまで幅広いカリキュラムが提供されています。
2014年度に開催された第2回ビジネスプラングランプリでは、207校、1,717件の応募が全国からあり、その中から選ばれた上位10件の最終審査会が、2015年1月に東京大学において開催されました。また、同グランプリを通じて実施された出張授業は148校に上っています。2015年度に開催予定の第3回ビジネスプラングランプリに向けては、大規模公開オンライン講座提供サイトとの連携により、ビジネスプラン作成に関する講座の開講も予定されています。(了)
(記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター)
千代田区神田の税理士佐藤修治税務会計事務所 会社設立