薄利多売競争から付加価値経営への転換 その2
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【時事解説】薄利多売競争から付加価値経営への転換 その2
記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター
カレーチェーン店で最大の店舗を持つ「CoCo壱番屋」。普通はサービスのらっきょうを1皿30円で販売することが象徴しているように、低価格を追求する姿勢はみられません。では、なぜ「CoCo壱番屋」のカレーは売れているのでしょうか?
こだわり続けているのは、いつも熱々のカレーを提供することです。一般には大鍋でカレーを温めて、そのままライスの上にかけます。しかし、「CoCo壱番屋」は、大鍋で保温しておき、お客さまからオーダーが入ったら、一人前ずつ小鍋で再加熱します。沸騰させてしまうと、カレーの香りが飛んでしまうので、直前で火から下ろし、皿もウォーマーで温めているとのことです。
さらに、接客についても力を入れています。「いかに待たせずに注文品を提供できるか」「上っ面でない心を込めた挨拶ができるか」などを徹底するため、一店舗で起こったクレームを全店舗に情報として流し共有するなど、小売業の基本を忠実に守っています。クレームというのは、実はその店に限ったことではなく、どこの店でも起こりうることなのです。
これらの事例から、値下げ競争に巻き込まれず、伸びている企業に共通していることのひとつに、「顧客とのコミュニケーション」という付加価値があることがわかります。このキーワードを軸に、企業経営を考えてみてはいかがでしょうか?(了)
(記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター)
千代田区神田の税理士佐藤修治税務会計事務所 会社設立