3Dプリンターの活用と浸透 その2
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【時事解説】3Dプリンターは民生用でも産業でも確実に浸透 その2
記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター
タカラトミーのロングセラーの「トミカ」をご存知だと思います。タカラトミーでは09年から3Dプリンターを導入しました。それ以前は職人が約1ヵ月かけて、元となる金型を削りだしていたのですが、今では特殊なものを除き3Dプリンターによって原版を作っています。メリットは製作時間が圧倒的に短縮されたことと人件費削減、そしてシミュレーションのし易さです。「以前は職人によって差が出ていたのですが、それがなくなりました」(広報部広報課)とも語っています。産業用の3Dプリンターはこのように精密機器業界や自動車業界などの金型製作やシミュレーションに幅広く使われるようになっています。
エンターテイメント系では、例えばハウスオブアートでは、スマートフォンやデジタルカメラで撮影した写真を用いて3Dプリンターでフィギュアを出力するサービスを行っています。
ただ、問題がないわけではありません。産業用についていえば、3Dプリンターは多品種少量生産には向いているのですが、量産がまだ難しいということです。製品によっては既存の加工生産方法のほうが安価で効果的なケースも多いのです。
また、社会問題としては、著作権と銃規制について最近指摘されています。アメリカで最近、銃がそのまま製作できる3Dデータが公開され問題となっています。そのデータを使えば、プラスチック銃が簡単に作れますし、玩具が殺傷力を持つ銃に変わることも考えられます。著作権については言うまでもないことですが、3Dプリンターによって作成される「モノ」についてのルール作りが急がれます。(了)
(記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター)
千代田区神田の税理士佐藤修治税務会計事務所 会社設立