中小企業の事業承継の課題 その1
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【時事解説】中小企業の事業承継における課題 その1
記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター
昨今、中小企業において事業承継への関心が高まっています。事業承継とは、「会社の経営を後継者に引き継ぐこと」です。中小企業が継続的に発展するためには円滑な事業承継が必要になります。それでは、円滑な事業承継を推進するにあたりどのような課題が存在するのでしょうか。
中小企業の事業承継における課題は、@「後継者の選定」に関するもの、A「財産の承継」に関するもの、B「経営の承継」に関するものといった3つのグループに大別されます。「後継者の選定」は、事業承継を行ううえで最初に直面する課題です。後継者の候補を確保する、複数の候補者から後継者を絞り込むことなどといったプロセスがこれらに含まれます。しかし、後継者を選定しただけでは事業承継が円滑に進むとは限りません。選定した後継者に対し、財産面、経営面の承継を行うことが求められます。「財産の承継」には、後継者による会社の株式や事業用不動産の買い取り、後継者の相続税負担に対する対策、借入金がある場合にはそれらに対する個人保証や担保に関する手続きなどが含まれます。「経営の承継」には、後継者の教育に加え、後継者が役員や従業員、取引先、金融機関などといった社内外の利害関係者からの指示・理解を確保することなどが含まれます。このように、中小企業の事業承継における課題は広範なものとなっているため、その解決を図ることは容易ではないのです。(つづく)
(記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター)
千代田区神田の税理士佐藤修治税務会計事務所 会社設立