想定されるトラブル
結婚してもうまくいかないケースありますよね。
お互いに仕事をしていて離婚すると仕事に影響するので離婚しない
片方が離婚の承諾をしてくれない
急いでいるわけではないので、次の人が見つかるまで離婚の手続きをしない
などいろいろです。起こりうるトラブルを物語形式で見てみましょう。
夫のA夫さん 妻のB子さん
A夫さんとB子さんは、2年間の同棲の末めでたくゴールイン。しかし、結婚して3年の月日が経ち、お互いの合意により別居をすることになりました。
離婚しなかった理由は、結婚の際上司に仲人を頼んだため、A夫さんはできれば離婚はしたくない。B子さんは了承しました。
A夫さんは、お互いに良い人ができたら離婚しよう。ひょっとしたらやり直す可能性もあるかも!急いで離婚する必要はないと思っていました。
3年後。A夫さんは足を滑らせて頭を打ち帰らぬ人となりました。
A夫さんの財産は、コツコツ貯めた1,500万円
同居していた両親はお葬式の際に、B子さんと再会し、こう言われました。
「法律上では私はまだ配偶者なので財産の2/3は私が相続します。法律上お義父さんお義母さんの相続分は1/3です」
両親は驚きました。別居してからは、息子は自分たちが支えてきたのに!息子はB子さんとは一度も連絡をとっていなかったのに!
1,000万円はB子さんが取得しました。
何を言おうが法律上は仕方がないです。
アドバイス
早めに離婚しておくべきでした。離婚をしたくない事情があるのでしたら、親よりも先に自分が死ぬ可能性もありますから、両親にすべての財産を渡すという遺言書を残すべきでしょう。遺留分の問題もありますが、この結末よりかは良いものとなったでしょう。
B子さんが、このような問題を起こす人ではないかもしれません。
しかし、相続で財産を取得するのは宝くじより確実に楽に財産を受け取れるチャンスです。
人間が変わってしまうことはよくあります。
それか、B子さんが現在付き合っている彼から財産をもらってくるように言われたのかもしれません。
または、B子さんは会社を辞め次の働き先が見つからず、お金に困っていたのかもしれません。
悪いケースを想定するのは辛いことです。しかし相続後に起こりうる事態に向き合おうとしなければ、残された大切な家族が不幸になるかもしれませんよ。